地元新聞に古民家再生の手法を確立した長野の建築家「降幡広信」氏が紹介されていました。
伝統的な日本家屋が老朽化した時、すべて壊して立て直すのではなく、柱や梁を残し、元の家屋の趣も生かしたまま住みやすい家として修復しています。
氏曰く
日本の住宅は、空間を自由に転用できるのが特徴です。
もちろん日本の歴史が作り上げた日本の風土に似合ったものです。
広間はふすまを外せば大広間になり、窓を開け放って風を通せば快適に暮らせます。
お客様を迎え、大きなひな壇を飾る一方、ステテコ姿のまま横にもなれます。
家の床や壁、柱と人の素肌が接する近さに魅力があります。
そうやって場面や季節、朝夕の時間帯などに合わせて、室内が変化していくのが日本固有の家での生活でした。
それが戦後、靴のまま入る西洋家屋と機能性が重視される家具が日本にも取り入れられました。
洋風住宅は部屋の使い方が固定されるため、人同士の心の距離が日本の家屋とは異質なものになります。
「家は生活の器」です。
効率的で機能的な家の生活は人への思いやりが不要となり、家庭や社会生活でも思いやりがなくなります。
と語っていました。
この意見には賛否両論があるとは思いますが「家は生活の器」でそこに住む人の心にも影響があることだけは確かでしょう。
「生活の器」を創り上げる仕事を大切にしていきたいものです。
|